運行管理システムを導入することによって得られる効果

GPSを利用した運行管理システムを導入すれば、すべての車両の運行状況をリアルタイムで把握し、事務所から指示を出すことができます。たとえばタクシーなら客の最も近くにいる車両を回せますし、無駄に集中した車両を分散させ、収益効率を上げることもできます。トラックなら急ぎの集荷依頼や配送依頼にも迅速に対応できます。また不審な動きをチェックできるため、盗難や事故などのトラブルに素早く対処できるというメリットもあります。運行ルートや時間を記録し、今後の運行計画の立案に役立てることも可能です。渋滞や効率の悪いルートを避けるよう指導することで、経験の浅いドライバーでも時間や燃料費を節約できるようになります。経費節減はもちろん、CO2の排出量削減にも貢献できるシステムです。

運転日報の作成が自動的にできる

運送業では運転日報の作成が欠かせません。手書きで運転日報をまとめるのは、かなり面倒な作業です。運行管理システムを導入すれば、簡単な画面入力だけで作業が完了し、他のシステムまでデータを引き継ぐことができます。また自動的に運転日報が作成されるシステムも提供されています。自動システムなら事務職員が入力する必要もなく、ドライバーが事務所に戻らなくても日報を作成・出力できます。こうしたシステムは移動距離・時間や燃費、高速料金などの情報はもちろん、エンジンの回転数や速度超過に関するデータも収集できるため、安全意識や省エネ意識の向上に繋がります。改正省エネ法で要求されているCO2排出量の計算と報告書の提出も、システムに取り込まれたデータを利用すれば簡単に行なえます。

運行管理システムと他システムの連動

運行管理システムには配車管理・請求管理・売上管理などのシステムが含まれますが、すべてを一元的に管理できるとは限らず、またその必要性は企業規模や業務の種類によって異なります。出力されたデータを引き継ぎ、会計システムや給与システムと連動させることで、事務処理にかかるコストをいっそう省くことが可能です。どの程度まで導入するかは、企業の実態に合わせて決めることが大切です。経営全体の効率化や燃費の向上に役立つシステムですが、顧客にとっては利便性の向上に繋がり、配車管理担当者にとっては省力化になります。またドライバー同士の競争を促し、さらなる成績アップを目指すモチベーションにもなります。導入企業のアイデア次第で、さまざまな活用法を見いだせるシステムと言えるでしょう。